部屋を明るくする塗料があります。その名も『アカルクス』
塗料の一流メーカー日本ペイントが世に送り出した機能性塗料です。
通常、部屋を明るくする為には白系統の薄い色で塗るというのが一般的です。
確かにこのアカルクスもラインナップはそのような感じです。
私も最初はこの色見本を見て「ただ明るめの色で塗るだけ??」と思ってしまいましたが・・・
実際塗ってある壁を見て驚きました。白の発色が全然違う印象でした。
今まで見たことない鮮やかな白
一口に白色と言いましても塗料ごとに見える印象が違います。
その中でこのアカルクスだけは鮮やかさが違いました。
一般塗料白色
アカルクス施工後
発色の違いは一目瞭然です。
どうして明るくなるの?
ここではアカルクスの謎に迫りたいと思います。
まずは部屋が明るくするには・・・
電灯からの光をどれだけ反射できるかという事が重要です。
一般的な塗料ですと・・・
光が白顔料に届きにくくなっています。
アカルクスの場合はといいますと・・・
一般的な塗料と比較しますとこれくらいの差が出てきます。
7%の差。
確かに違いは出ていますがこの数字ではあまり変化が無いように思えてしまいます。
しかし、この7%の差が実は凄く大きいんです。
壁に当たった光は反射してまた別の所に当たります。その光も反射して別の所に。
つまり、1度の反射で7%ですが3回目の反射が起きるときには差は更に大きくなります。
一般的な塗料の場合
アカルクスの場合
更にくわしく
明るさは、人の目によって知覚されますが、その知覚される光の供給を測定したものを「照度=ルクス」という単位で表します。
ルクスとは、1㎡の面がどれくらいの明るさなのかを表す単位です。
これは主に照明等で用いられる用語で、標準光源のエネルギーを何%反射するかを表す指標です。
人間の目が知覚できる光である可視光波長380nmから780mnの間の反射を対象としています。
反射率とは、光源の光エネルギーをどれだけの割合で反射するかを表した値です。
反射率にも用いられる領域の違いで日射反射率や拡散反射率とに分けられたりしています。
違いは以下の通りです。
用語 | 用語が用いられる領域 | 使用光源 | 対象波長領域 |
日射反射率 | 遮熱(温度)の領域で使われる | 太陽光スペクトル | 全波長
(可視光・赤外線・紫外線) |
拡散反射率 | 照明(照度)の領域で使われる | 標準光源D65
(JIS Z 8720) |
可視光のみ(通常、照明の領域では可視光線以外は考慮しない) |
気になる電気代
節電効果ですが、これは部屋の広さや窓の大きさなどの違いで効果は大きく違ってきますが、日本ペイントの試験塗装の結果では照明に係る電気代の25%から50%が削減されたそうです。
効果はどれぐらい持続する?
これは汚れによって変わってきます。汚れが付いてしまうとアカルクスの力が発揮できません。逆にいうと、汚れないかぎりは効果が持続することになります。
アカルクスの塗れる所・塗れない所
塗れる所
コンクリート・モルタル・ケイ酸カルシウム板・プラスターボード・石膏ボード・塩化ビニルクロス
クロスには塗装できないものもあります。
塗れない所
布クロスや紙クロス、汚染防止クロスのような表面に加工がされているものには向いていません。
・室内専用塗料ですので屋外には仕様できません
まとめ
私がこのアカルクスに出会ったのが写真撮影の時でした。
撮影する写真がどれも表情が明るくきれいに写っていたのです。
ちょうどレフ板を使って顔の影を無くしている状態になっていたんでしょうね。
鮮やかな白。いい塗料です。