塗装工事を成功させる為に、見積もり依頼から施工完了までの流れと各場面での注意点をご紹介していきたいと思います。

 

STEP 定期的な自己点検で家の状態を知る

 

自己点検のメリットは、傷みに早く気が付き不具合が発生する前に対応出来る事です。室内の劣化や不具合は目につきますが、外装や屋根の劣化は意識しなければ目に付きにくいものなので、意識して年に1回、大掃除の時期に点検する等で習慣化し、家を最善の状態に保つようにしましょう!下記内容の塗り替えサインをチェックし、当てはまったら、STEP2へと進みましょう。

 

 新築又は前回の塗り替えから7~10年目を迎えた

外壁を触ると手が白っぽくなる(チョーキング現象)

塗料の色あせ、剥がれやヒビ割れがある

かび・コケが生えている

シーリングの割れ・剥がれがある

サビが発生している

 

塗り替えサインをもっと詳しくご紹介した記事はこちらです。→外壁の塗り替えって本当に必要なの?塗装工事の3つの目的と塗替えサイン

 

STEP 塗装業者探し

 

平成28年度時点で、日本の塗装業者数は54,626件あります。この中からお施主様に合った塗装業者を探し出すのは大変な作業になるかと思います。この記事を御覧頂いているという事は、もしかしたら塗装業者をお探し中なのかもしれませんが、しっかりと参考にしてみてください。

 

【塗装業者を探す方法】

・塗装工事を経験した友人・知人に聞いてみる

・近所で塗装工事が行われていたら、見物してみる

・チラシや広告を見てみる

・Webで探してみる

 

【塗装業者を探すポイント】

・アフターフォローの事も考えて、地元の塗装業者を探す

・評判を参考にする

・ホームページでは施工事例やお客様の声を参考にする

・塗装職人の顔が見える塗装業者グループサイト等で探す

 

納得いく塗装業者は見つかりましたか?それでは、STEP3の見積もりへ進みましょう。

 

STEP 見積もり調査は最高の見極め機会です

 

意中の塗装業者が見つかったら、次は見積もり依頼です。見積もりでは多くの事が分かり、塗装業者を選ぶ決め手が見つかります。ここが塗装工事の成功の鍵を握る大きな分かれ道と言っても過言ではありません。

 

【見積もり依頼時の3つのポイント】

①意中の会社があれば1社、不安があれば多くても3社程度に見積もりをとる

②家の図面を用意しておく

③悩みや要望をしっかりと伝える

※電話やメール時の対応をしっかりとチェック!

 

【現地調査時は立ち会おう】

現地調査では、家の状態によりますがお施主様のヒアリングも含め、約30分~60分程のお時間を頂きます。調査に立ち会う事で直に質問も出来ますし、見積りに伺った担当者(職人)の対応や知識を知る事が出来ます。

※現地調査は家の状態を知る、塗装業者を知るチャンスです。どれだけ丁寧に調査しているのか、話を聞いてくれるのかをチェック!

 

【見積書を受取】

現地調査日から約3~7日頃で見積書が完成します。

・業者さんが持参

・PDFにしてメール

・お家まで郵送

上記のいずれかの方法で提出されますが、お勧めは業者に持参をしてもらう方法です。

※総合計費用も大事ですが、提案内容の意図までしっかりと説明を受けましょう。

 

【塗装工事見積書の7つのチェックポイント】

①現状をきちんと調査した診断書がある

②使われる塗料の名称が書かれている

③工程に関する記載がある

④図面が用意出来なかった場合は、各面積の誤差よりも合計費用を見ましょう。

⑤保証内容や、免責事項を確認しましょう

⑥諸経費の金額の内訳がある

⑦見積もりでは算出出来ない金額があるのかどうかが記載されてある

※見積書の有効期限は約1ヶ月ですが、決断を急かす塗装業者には注意が必要です。

 

ここまできて工事内容や費用、塗装業者の対応に納得すればSTEP4に進みましょう。不安が残るようならSTEP2に戻り他の業者に相談もしくは、相見積りを依頼しましょう。

 

STEP 契約時は保証内容、免責事項、支払い方法等を確認

 

予算や内容、塗装業者の対応に納得が出来れば、いよいよ契約です。契約時は以下の事に気を付けましょう。

 

・塗料の種類や色、施工内容の打ち合わせと決定

・工事開始日の確認と工事期間を確認

(天候に左右されますので余裕を持ってお考えください)

・工事完了後の保証内容と免責事項が記載されてあるかを確認

・工事代金の支払い方法を確認(工事開始前に半金、工事完了後に残金の支払いが多い)

・契約した塗装業者が訪問販売(営業)であった場合は、クーリングオフの確認をしておきましょう。

 

※相見積りをしていた場合は、契約に至らなかった業者へも必ず結果を伝えましょう。

 

STEP 工事前のご近所さんへの挨拶

 

いよいよ契約も終わり、工事開始日が決定しました。以下の事を工事開始までに終わらせておきましょう。

 

・家の周囲の整理(足場を組むため)

高価な物や壊れたら困る物はお施主様の方で片付けておきましょう。

・ご近所さんへの工事の挨拶

通常は塗装業者が挨拶に周りますが、この時に一緒に同行する事をお勧めします。又、どうしても敷地内に足場を組ませて頂くような事情があるのであれば、先にお願いとして伺っておきましょう。ご近所トラブル程厄介なものはありません。

 

STEP 工事が開始したら進捗状況を確認

 

いよいよ工事開始です。工事期間中の進捗状況の報告方法や工事時間を確認しておきましょう。工事の時間は必ず在宅する必要はありませんが、連絡が取れる状態にしておきましょう。

 

・工事が開始されたらこまめに進捗状況の報告を貰いましょう

・工事時間に在宅の必要はありません

・不安があれば直ぐに相談してください

 

STEP 工事完了・引き渡し

 

とうとう完成しました!足場の解体前に、施工業者と一緒に契約通りの作業が出来ているのか確認しましょう。この時にはどんな些細な事でも気になる事があれば質問しておきましょう。修正が必要な場合もこの時点ならまだ容易に出来ます。

 

・気になる事はどんな些細な事でも質問、相談してください

 

STEP アフターフォロー

 

足場の解体工事が終わると家の全体像が見えて、新築時のような外観にウキウキした気持ちになる事でしょう。これで塗装業者との縁が終わりになる訳ではありません。ここから定期的なアフターフォローが始まります。

 

・保証書等の契約書類は大切に保管しておいてください

・何か気がついた事があればお気軽にご相談ください

 

さいごに

 

お施主様が塗装業者に出会ってから施工完了までの期間は、約2~3ヶ月程をお考えください。機能を持った塗料はその効果を十分に発揮させるのに1~2ヶ月以上前に塗っておいた方が良い事を考えると、自己点検で余裕を持って塗装工事の計画を立てる事をお勧め致します。